Uberは、カリフォルニア州の一部のドライバーに収入を増やす機会を与える新機能をテストしている。1月に入って同州でギグワーカーを保護する法律が施行されたことを受けたものだ。
サンタバーバラ、パームスプリングス、サクラメントで空港からの乗客を乗せるドライバーは、Uberの見積もり料金を使用する代わりに独自に料金を設定することができると、The Wall Street Journal(WSJ)が米国時間1月21日に報じた。これはUberが実施するテストの一環で、ドライバーが自らの料金をより細かく制御できるようにするものだ。ドライバーは料金を、Uberが設定する料金の最大5倍に引き上げることができる。
Uberは21日、電子メールの声明で「AB 5(Assembly Bill 5)の施行に伴い、複数のサービスに変更を加え、カリフォルニア州のドライバー数万人が柔軟に勤務できるようにしている」と述べた。「われわれは現在、乗客に適用する料金をドライバーがより細かく制御できるようにするために追加した変更について、初期テストを実施している」(Uber)
ギグワーカーの権利を保護するカリフォルニア州のAB 5は、2019年9月に州議会で可決され、1月1日に施行された。Uber、Lyft、DoorDashなど、独立した請負労働者を利用してサービスを提供する企業は、3段階の基準に基づき、労働者が請負業者か従業員であるかを判断しなければならない。従業員とみなされる労働者は、時間外勤務手当や健康保険などの給付が受けられる可能性がある。
UberはAB 5の施行に先立ち、カリフォルニア州を提訴している。AB 5は違憲であり、ギグエコノミー企業を不当に標的としたものだと主張していた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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