Donald Trump米大統領は米国時間1月14日、暗号化をめぐって再燃している問題に介入し、法執行機関による「iPhone」ロック解除の支援につながるバックドアの作成を拒んでいるとしてAppleを非難した。
その前日には米司法省とWilliam Barr司法長官が、フロリダ州の海軍基地で発生して死亡者が出た銃撃事件の捜査に「実質的な支援」をしなかったとしてAppleを批判したが、今回は大統領が、Appleにさらに圧力をかける事態となっている。
Trump大統領は14日、「われわれは貿易など多くの問題で常にAppleを支援しているにもかかわらず、Appleは殺人犯や麻薬の売人やその他の暴力的犯罪要素に使われたスマートフォンのロック解除を拒んでいる」とツイートした。
We are helping Apple all of the time on TRADE and so many other issues, and yet they refuse to unlock phones used by killers, drug dealers and other violent criminal elements. They will have to step up to the plate and help our great Country, NOW! MAKE AMERICA GREAT AGAIN.
— Donald J. Trump (@realDonaldTrump) 2020年1月14日
Appleが「進んで物事に取り組み」、米政府の捜査を支援することを、Trump大統領は求めた。
Appleは、Trump大統領の発言に対するコメントを避けた。同社は13日、同社が捜査に協力していないとする司法省の評価に反論したと述べた。
同社は、アカウント情報、「iCloud」のバックアップ、同端末に紐づけられた複数のアカウントの取引データなど、銃撃犯のiPhoneに関する情報を米連邦捜査局(FBI)に提供したと述べた。
また、その捜査における2台目のiPhoneに関する要請を8日まで受けていなかったとも述べた。同社はそうしたすべてのデータを捜査に対して提供できるが、捜査を支援するために暗号化に対するバックドアを作成することはしないという姿勢を固持している。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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