任天堂から12月27日発売予定のNintendo Switch用ソフト「東北大学加齢医学研究所 川島隆太教授監修 脳を鍛える大人のNintendo Switchトレーニング」を、発売に先駆けて体験した。
本作は、10年以上前にニンテンドーDS用ソフトとして発売された「東北大学未来科学技術共同研究センター川島隆太教授監修 脳を鍛える大人のDSトレーニング」からの流れを汲む、「脳トレ」の最新作。これまでのシリーズでおなじみのトレーニングのほか、Joy-Conの機能を活用した新しいトレーニングも収録。おおまかに「手書きで脳トレ」「対戦脳トレ」「指で脳トレ」の3種がある。
手書きで脳トレはNintendo Switchを縦に持ち、パッケージ版に付属されているNintendo Switch専用タッチペンを使うという、シリーズ定番のトレーニング。なお本作ではダウンロード版も発売するがタッチペンは付属しておらず、別売となっている. ここで体験したのは、計算問題の答えをできるだけ速く書く「計算25」。手書きの文字は自動的に認識される。
対戦脳トレは、Joy-Conをおすそわけして2人で対戦するトレーニング。体験した「野鳥数え」は、画面内に表示される鳥の数をカウントし、できるだけ速くかつ正確にすべて数えるというもの。序盤は鳥の数が少ないものの、終盤は20匹以上登場するうえ、鳥も動く。ほかにも、一瞬だけ表示される箱の数を覚えて、素速く回答する「箱数え」も体験。落ち着いてカウントする必要がある一方で、対戦に勝つためには素早くカウントしなければならない。
指で脳トレは、Joy-ConのモーションIRカメラに手をかざすと、指の形を読み取ることができるという機能を活用し、実際に指を動かすトレーニングとなっている。計算問題を指で答える「指計算」や、じゃんけんの手をあとから出す「後出し勝負テスト」を体験した。
最後に「脳年齢チェック」も体験。ランダムに出題される3つのテストから、情報処理速度・短期記憶力・抑制(がまんする)力を評価し、総合的な脳年齢を算出するというもの。ここで体験したなかでは「単語記憶テスト」が大きな壁と感じられた。30個の単語を2分間でできるだけ多く覚え、その後の3分間で思い出せる限り書き出すというもの。これが意外と思い出せないものと実感。こうして診断された脳年齢は、実年齢よりもかなり高いという現実に直面したことは正直にお伝えしたい。
体験自体はここまでだったが、毎日少しずつでもトレーニングを続けることが重要という観点から、トレーニングした日にハンコが押される「ハンコカレンダー」といったものから、設定したトレーニングの時間を教えてくれる「アラーム機能」、日々のトレーニング成果を共有できる「脳トレメール」、「世界一斉脳トレ大会」を定期的に開催するなど、継続してトレーニングできるような仕掛けや機能も用意されている。
トレーニングはどれもシンプルな内容のもの。スラスラと回答して進む場面もあれば、意外と手が止まって悩む場面もしばしばあった。脳年齢の診断結果を見るに、先日体験した「リングフィット アドベンチャー」とともに脳も鍛えなければ……とも思える体験だった。
タッチペンで書くのはこれまでのシリーズでもあったが、指を実際に動かしてトレーニングをするのは新鮮な感覚。Joy-Conの持ち方と手のかざし方にややコツが必要と思うところもあったが、指の形を読み取る精度はかなり高いと感じられた。また、対戦脳トレは思いのほか緊張感があり場も盛り上がったので、トレーニングというよりも親子や友人とパーティーゲームのような感覚で楽しみやすいと感じた次第だ。
本作の価格はいずれも税別で、パッケージ版(タッチペン付属)は3480円。ダウンロード版は2680円で、別売のNintendo Switch タッチペンは800円となっている。なお発売を控え、吉田鋼太郎さんと沢口靖子さんが本作に挑戦しているテレビCMも公開された。
(C)2019 Tohoku University / Nintendo
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
「程よく明るい」照明がオフィスにもたらす
業務生産性の向上への意外な効果
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス