Facebookは、2要素認証が本来の目的である電話番号のデータを、知り合いかもしれないユーザーを表示するのに使用することをやめる。Reutersが米国時間12月19日に報じたところによると、これはプライバシー対策を見直す取り組みの一環だという。Facebookは2019年に入って、電話番号や電子メールアドレスといった2要素認証用のデータをターゲティング広告にも使用していたことが明らかになっている。
Facebookは6月までに電話番号を広告に使用することをやめたが、今後はこの情報を、知り合いかもしれないユーザーを表示するのに使用することもやめるとReutersは伝えている。記事によると、これは個人情報流出問題をめぐってFacebookが米連邦取引委員会(FTC)と和解した合意内容の1つだという。Facebookはこの和解で、FTCがハイテク企業に科した制裁金としては最高額の50億ドル(約5400億円)を科された。
Facebookの広報担当者は米CNETの取材に対し、次のように述べた。「プライバシーやセキュリティのコミュニティーから寄せられたフィードバックに基づき、われわれは2要素認証機能のアップデートを開始した。これで、ユーザーが追加する電話番号が、知り合いかもしれないユーザーの表示に使われることはなくなる」
Reutersの記事によると、2要素認証に使う個人データの利用に関する見直しは、パキスタン、エクアドル、リビア、エチオピア、カンボジアで今週中に始まり、2020年には全世界に拡大するという。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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