Twitter最高経営責任者(CEO)のJack Dorsey氏は米国時間12月11日、Twitterが「ソーシャルメディア向けの、オープンで分散型の標準」を策定するための小規模な研究チームを発足させ、その運営を支援する考えであることを明らかにした。
「bluesky」というこのチームが狙うのは、ソーシャルメディア事業者が抱えるコンテンツ・モデレーションに関する問題の緩和のようだ。blueskyはアーキテクト、エンジニア、デザイナーなど5人程度の体制になり、チームの責任者にはTwitter最高技術責任者(CTO)のParag Agrawal氏が就く予定で、複数年かけて取り組みを進めるとDorsey氏は記している。
「これがTwitterにとってなぜ良いかというと、われわれは公共の会話のはるかに大きな集合体にアクセスおよび寄与し、健全な会話を促進するオープンな推奨アルゴリズムを構築する取り組みに集中することが可能になり、また、これまでよりもはるかに革新的にならざるを得ない方向にわれわれを導くからだ」と、Dorsey氏はツイートに記している。
Twitter上を流れるヘイトスピーチや暴力といった不快なコンテンツに関して、同社は現在のところ規則を定め、違反のある投稿についてユーザーによる報告に依存しながら対応している場合が多い。そのため、誰もがTwitter上に独自ツールや代替アルゴリズムを構築できるようになれば、効果的なコンテンツ管理に役立つ可能性がある。
オープンソースのソーシャルネットワークは既に存在する。例えば「Mastodon」では、独自の規則を持つ個別のサーバーを誰もが構築できる。Mastodonはこの点について、Twitterは「すでに存在しているものを一から作り直そうとしていうわけではない」とツイートしている。
Jack is many things, but an idiot he is not. He's whip smart. He knows we exist, he literally follows us.
— Mastodon (@MastodonProject) 2019年12月11日
This is not an announcement of reinventing the wheel. This is announcing the building of a protocol that Twitter gets to control, like Google controls Android. https://t.co/tcIi7WnU3V
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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