Twitterは、自社のソーシャルメディアプラットフォームで拡散しかねないディープフェイクに先手を打つための計画を検討中だ。改ざんされたメディアを使用して意図的に人々を欺こうとする投稿からユーザーを守るための新たなルールを制定しようとしている。同社の信頼性および安全性担当バイスプレジデントであるDel Harvey氏が米国時間11月11日付のブログ記事で明らかにした。
Harvey氏はこの投稿で、「合成および改ざんされたメディア」が人々に誤解や混乱をもたらす目的で使われた場合に実施する対応策の草案を紹介した。ディープフェイクは、人が実際にはしていないことをしたり言ったりしているように見せかけるフェイク動画を作成できる技術だ。ある種の顔認識技術を利用することで、捏造(ねつぞう)だと疑われないレベルで別の人物の顔を巧妙に合成できる。
Twitterは、ディープフェイク動画をシェアしているツイートの横に警告を表示したり、ディープフェイク動画を含むツイートをシェアまたは「いいね!」しようする人に注意を促したりすることを検討している。また、ニュース記事やTwitterのモーメントへのリンクを追加し、こうしたさまざまな情報源が問題の投稿をディープフェイクとみなしている理由がわかるようにすることも計画している。
2018年には、米議会の超党派グループが米国家情報長官に書簡を送り、機械学習を利用した偽動画を深刻に受け止め、阻止するよう要請するなど、ディープフェイクが議会で大きく注目された。
ユーザーはTwitterが実施する調査でフィードバックすることができる。フィードバックできる期間は11月27日までとなっている。あるいは、ハッシュタグ「#TwitterPolicyFeedback」をつけてツイートでフィードバックすることもできる。Twitterはこのニュースについて、これ以上のコメントをしていない。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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