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ティム・クック氏が来日--Apple Watchの心臓疾患活用に「感銘受けた」

坂本純子 (編集部)2019年12月09日 18時32分
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 来日中のアップルの最高経営責任者(CEO)、ティム・クック氏は12月9日、慶応義塾大学病院の循環器内科で不整脈先端治療学を専門にしている医学博士、木村雄弘氏のもとを訪れた。木村氏は、2015年に発売された初代Apple WatchからApple Watchを活用して心臓疾患の治療に取り組んでいる。

 クック氏は「世界における先進的な事例だと思う。4年前からApple Watchを治療に取り入れていることが早いと感心している。本当の意味で感銘を受けた。また、シンプルでわかりやすく、詳細が見られること(心拍、血圧、症状など)についても関心した。さらにこの研究を大胆に広げようとしていると聞いて嬉しく思った」と感想を述べた。

慶応義塾大学医学部 循環器内科 不整脈先端治療学 専任講師 医学博士の木村雄弘氏とApple CEOのティム・クック氏
慶応義塾大学医学部 循環器内科 不整脈先端治療学 専任講師 医学博士の木村雄弘氏とApple CEOのティム・クック氏

 また、「10代の子どもでない限り、歳を取りたいと思っている人はいない。本来わからなかった病気をApple Watchによって知ることができ、実際に循環器系の診断を受けてよかったといっている人もいる。転倒したとき、緊急連絡をApple Watchがしてくれたので助かったとか、運動をしなければと動機付けになって不必要な体重を落とすのに有効であったというコメントもいただいている」と話す。

 自身のApple Watchについても、「年中デジタルバッジを獲得できるという点が気に入っている。いつもそれでわくわくする」と語った。

 クック氏は、慶応大学病院を訪問したことについてツイートし、「Technology is pushing the boundaries of healthcare, enabling innovations and discoveries at a pace we‘ve never seen before. It’s amazing how Dr. Kimura and experts at Keio University School of Medicine use Apple Watch and CareKit to help patients better understand their health.(訳:テクノロジーは医療の境界を押し広げ、これまでにないペースで革新と発見を可能にしている。慶應義塾大学医学部の木村博士と専門家たちは、Apple WatchとCareKitを使い、患者が自身の健康を理解する手助けをしており、素晴らしいことだ)」と述べている。


 木村氏は、慶応大学義塾大学医学部で研究をする傍ら、小川聡クリニックでApple Watchを使ったデジタル診療「心臓ヘルスケア外来」を行っている。

 心臓ヘルスケア外来は、Apple Watch(心拍数や運動量の測定)、血圧計、携帯型心電計などの最新のデジタルヘルス機器で収集した在宅医療情報を、スマートフォンを介してクリニックと共有し、未診断の心臓病・不整脈を早期発見したり、患者様の生活全体を見守ったりするもの。

 アプリは、独自に開発したものではなく、The Diary CareProを使用している。

 心臓病で通院する人だけでなく、高血圧や不整脈が気になるという人も生活指導の一環として、保険治療の範囲で通えるという。なお、慶応義塾大学病院ではApple Watchを活用した通常の外来治療は行っていないので注意が必要だ。

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