MIRAI SAKE COMPANYによるAIによる味覚判定も体験できる。一人一人にあった日本酒や酒蔵・飲食店を提案する日本酒専門の観光案内所兼マイクロバーを開設している。
手持ちのスマートフォンを使用してテイスティングキットを飲みながら、気に入った度合いをスマートフォン上で直感的にタップし、5段階で評価する。すると、AIが味覚タイプ判定しておすすめの日本酒をレコメンドしてくれる。今後は新潟で実証実験を予定しており、酒蔵巡りなどの観光にもつなげて行きたいとしている。
このほか、新しい機構の自動販売機も見られる。ケーキなどのスイーツを1000円、お弁当を1000円で販売している。駅弁やスイーツなど、鮮度の高い商品の取扱いをできるようにすることで、営業時間の拡張や省スペースでの営業展開を図り、サービス向上を目指すとしている。
JR東日本スタートアップ 代表取締役社長の柴田裕氏は、JR東日本スタートアッププログラムについて「最大の特徴は、JR東日本が持つリアルなインフラ、商業施設、駅などを使ったTOC。ベンチャーとJR東日本を掛け合わせ、これまでにない新しいサービス、事業をつくり上げようというコンセプト。ベンチャーにとっての魅力は、JR東日本のグループのリアルなアセット」と説明した。
今回の実証実験の場となる大宮駅の乗降客数は、1日50万人を越える。JR東日本の中では8位の大きな駅だ。「この場でサービスを体験してもらい、そこで起きた問題を改善に生かし、実業化に向けてトライする。本気のトライアルの場使ってフィードバックをしてもらえれば」と意気込みを語った。
実は、2020年春に開業する高輪ゲートウェイで常設する、ウォークスルーの買い物ができる無人AI決済店舗「TOUCH TO GO」は、2017年のSTARTUP_STATIONで実証実験を経ている。
「TOUCH TO GOを運営するのは、サインポストとわれわれの会社で出資をした合弁会社。単なる実証実験ではななく、さらにシナジーが期待できるもの、経営にも関与して展開につなげていきたい」(柴田氏)
また、実証実験のほかに、JR東日本スタートアッププログラム2019で採択した企業による製品の展示なども行われている。
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