地震などの災害に遭った際は、通信手段であるスマートフォンや、情報入手に役立つテレビなどを動かしたいので、電源確保が重要だ。そのため、塩水発電機やモバイル風力発電機、コンパクトな水力発電機、熱を電気に変えるデバイスといったものを取り上げた。しかし、こうした手段で得られる電力は少なく、用途が限られる。
そこで今回は、容量と出力が大きく、電気自動車(EV)の充電も可能というポータブル電源「EFDELTA」を紹介しよう。現在クラウドファンディングサービス「Makuake」で支援募集中。
EFDELTAは、バッテリを内蔵するポータブル電源。定格出力は1600W(サージ3100W)、容量1260Whで、ほとんどの電気製品に電力を供給可能という。また、重さは13.6kgで、「同程度容量のポータブル電源に比べ約30%軽量」だそうだ。サイズは40×21×27cm。
出力ポートは、正弦波ACコンセント出力が6個、USB Type-Aが4個、USB Type-Cが2個、シガーソケットが1個。複数のポートを使って、最大13デバイスへ同時に給電できる。
給電されながら出力することも可能。さらに、その状態で停電などによる入力電源異常を検知した場合、50ミリ秒で内部電源に切り替わる機能も追加する予定。これにより、無停電電源装置(UPS)のような使い方も可能になる。
急速充電に対応しており、ACコンセントからだと1時間で80%まで充電でき、フル充電に2時間かからないとしている。シガーソケットからの充電やソーラー発電パネルからの充電にも対応。別売のソーラー発電パネルを6枚使うと、約4時間でフル充電できるという。
Makuakeでの支援受付期間は日本時間2020年1月15日まで。記事執筆時点(日本時間12月3日17時15分)でキャンペーン期間は43日残っているが、すでに目標金額50万円の19倍近い約9396万円の資金を集めている。
EFDELTAの紹介ビデオ(出典:YouTube)
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