ニューヨークシティマラソンは、同市の5つの行政区すべてを走るフルマラソンだ。2019年の大会では極めてユニークなランナーが参加した。退役陸軍軍曹のTheresa Verelineさんは先週、外骨格スーツ「ReWalk 5.0」の助けを借りることで、麻痺患者の米国人として初めてマラソンを踏破した。
Verelineさんはプレスリリースで、次のように述べている。「ゴールをまたいだときの気持ちは、言葉では言い表せません。これはずっと私の夢でした。私がほかの人たちのインスピレーションとなって、不可能に思えることを自分も達成できる、と感じてくれることを願っています。特に、私が米国中で出会うすべての障害児たちにそう感じてほしいです」
65歳のVerelineさんは、マラソンの主催者であるNew York Road Runnersと連携して、3日間でマラソンを踏破した。米国時間11月1日に10マイル(約16.1km)歩き、2日にもさらに10マイル歩いた。そして、実際のマラソン開催日である3日に最後の6.2マイル(約9.98km)を踏破した。リリースによると、ゴールラインをまたいだのは、3日の午後6時35分だったという。
ReWalkのマーケティング担当バイスプレジデントであるAndy Dolan氏は電子メールの中で、「われわれは彼女のことを非常に誇りに思っている。彼女のマラソンでの偉業、そして、ほかの障害者を助けようとする努力は、私たち全員にインスピレーションを与えてくれる」と述べた。
Verelineさんからすぐにコメントをもらうことはできなかったが、彼女はReWalkの外骨格スーツのことを「Ditto」と呼んでいるとFacebookに投稿している。Verelineさんの説明によれば、今から5年ほど前、ブロンクス退役軍人局から外骨格スーツを受け取ったという。ReWalkのDolan氏は、その外骨格スーツはその種のデバイスとして初めて米食品医薬品局(FDA)の認可を得たと語っている。同氏によると、Verelineさんは米国で最初に自分用のデバイスを受け取った人々の1人だという。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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