Facebookは、アプリをスクロールしているユーザーを監視しているのではないか。複数のユーザーが懸念を示している。彼らはFacebookのフィードの閲覧中、「iPhone」のカメラがバックグラウンドで起動したことに気づき、報告した。
この問題は、Twitterへの複数の投稿から明らかになった。ユーザーらは、Facebookで動画や写真を閲覧中にアプリのバッググラウンドでカメラが起動したと指摘した。
Facebookアプリで動画をクリックして全画面表示にした後、通常の画面表示に戻すと、スマートフォンのカメラがバックグラウンドで起動したのがわかる。
発生事例は複数報告されており、最も早いものは米国時間11月2日に起きていた。
Today, while watching a video on @facebook, I rotated to landscape and could see the Facebook/Instagram Story UI for a split second. When rotating back to portrait, the Story camera/UI opened entirely. A little worrying... pic.twitter.com/7lVHHGedGf
— Neo QA (@neo_qa) 2019年11月2日
この問題はその後もツイートされている。米CNETも再現することができた。
Facebook app on iOS 13.2.2 opens my phone’s rear camera when I open a profile photo swipe down to return (look at the little slit on the left of the video). Is this an app bug or an iOS bug?? @facebook @AppleSupport pic.twitter.com/WlhSXZulqx
— Daryl Lasafin (@dzlasafin) 2019年11月10日
Facebookのインテグリティ担当バイスプレジデントGuy Rosen氏は12日のツイートで、これはバグと考えられ、同社は問題を調査中だと述べた。
Thanks for flagging this. This sounds like a bug, we are looking into it.
— Guy Rosen (@guyro) 2019年11月12日
Rosen氏は別のツイートで、12日に「App Store」に修正を送っていると述べた。
さらにRosen氏は、Facebookはこのバグが原因で何かがバックグラウンドでFacebookにアップロードされたということはないとした。またプレビューモードだったため、カメラは写真や動画を撮影していないと説明した。App Storeに修正版を提出済みで、すでにロールアウトされているとしている。
このバグはiOSの最新版のみに影響しており、Androidデバイスでは発生していないようだ。The Next Webは、このバグは「iOS 12」では発生していないと報じている。
このカメラの件は、Facebookの意に反したプライバシーの話題を新たにもたらすものとなりそうだ。同社は7月、個人情報の保護を怠ったことで、50億ドル(約5400億円)の制裁金を支払うことに同意している。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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