Walt Disneyのネット動画配信サービス「Disney+」が米国時間11月12日についに始まったが、ユーザーの間からはさっそくサービス障害などの不具合を訴える苦情の声が上がっているようだ。
障害追跡サイトDownDetectorによると、Disney+に関する初期の苦情は米国東部とカナダの大都市に集中しており、これは12日早朝に需要がピークに達したと思われる地域と一致していたという。また同サイトには、オランダのユーザーからの苦情も記録されていた。オランダではDisney+が数週間前から無料ベータ版アプリとして提供されており、これが12日に正式なサブスクリプションサービスとして始まったため。
サービス開始当初に見られた障害はその後時間が経つにつれて減少していったようだ。
この配信障害について、Disneyでは自社の「高い期待」を上回る需要のために生じたものと説明している。
「われわれはこの信じられないほどの反応をうれしく思っていると同時に、現在ユーザー間で見られる問題の解決に取り組んでいるところだ。皆さんの忍耐に感謝する」と同社は声明で述べている。
ユーザーからの苦情の内容は多岐にわたっており、ログインできない、配信が安定しない、アプリに障害が生じる、番組や映画がライブラリから消えるなどの問題が報告されている。
Disney+は、Walt Disneyと傘下の映画スタジオ各社が製作したほぼすべての作品が見られる動画配信サービスで、具体的には「Star Wars」シリーズや、Marvel、Pixarの作品、そしてDisneyのアニメーションといった大ヒット映画やテレビ番組、さらにオリジナル番組や過去につくられた膨大な数の作品が月額6.99ドル(約760円)で見られるというもの。
Disney+はおそらく、長い歴史をもつハリウッドのエンターテイメント企業が、Netflixなどのネット企業と動画配信分野で競争する方向に転換した最も著名な例だろう。Walt Disneyは全社的な事業再編を行い、ストリーミング配信で大きな賭けに出た。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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