T-Mobileの最高経営責任者(CEO)であるJohn Legere氏が、苦境に立つオフィスシェアリング新興企業WeWorkのCEO就任に向けて協議中だと、The Wall Street Journalが報じている。
同社は、WeWork共同創設者のAdam Neumann氏が10月にCEOを辞任して以来、新しいCEOを探していた。ハイテク新興企業にシェアオフィスを提供するWeWorkでは現在、元最高財務責任者(CFO)のArtie Minson氏と元副会長のSebastian Gunningham氏が、暫定的に共同CEOを務めている。
T-MobileとWeWorkはいずれも、今回の報道に関するコメントを控えた。
WeWorkは、Neumann氏が辞任する前に、新規株式公開(IPO)計画を断念している。ソフトバンクグループは10月、同社株式の過半数を買い付けることにより、同社に対する金融支援を実施した。ソフトバンクは、T-Mobileが買収予定の米通信事業者Sprintの過半数株式も保有している。Legere氏は、2012年からT-MobileのCEOを務めている。
当時、駆け出しの通信事業者だったT-MobileをAT&Tが買収しようとしたが、米連邦通信委員会(FCC)と米司法省T-Mobileの承認を得られず、断念した。Legere氏は、その後のT-Mobileの7年間の成長を率いてきた。同氏はCEOとして慣例にとらわれない戦略を打ち出し、「Un-carrier」ブランドを立ち上げ、四半期ごとに数百万人もの加入者を追加した。さらに契約の縛りを廃止し、無制限データプランなどの新たなサービスを開始することにより、無線業界を新風を吹き込んだ。
Sprint会長のMarcelo Claure氏が、WeWorkの会長を務めており、ソフトバンクが10月に同社に95億ドルを出資すると発表してからは、WeWorkの経営再建を事実上統括している。ソフトバンクと同社傘下のVision Fundは現在、WeWork株式の約80%を保有している。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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