YouTubeは米国時間11月5日、ファンが支援したいクリエーターに送金する新たな手段として、有料の「Super Stickers」を60カ国で開始した。クリエーターがYouTube上で広告のほかにも収入を得る手段が増えてきたが、今回の動きもそうした最新の事例だ。
マントを羽織ったレモンや親指を立てたキツネなど、漫画風の新しいキャラクターを含むSuper Stickersは、YouTubeの継続的なマネタイズ戦略の中で打ち出された最新の有料機能だ。Googleの傘下で、19億人の月間ユーザーを抱える巨大動画サイトのYouTubeは、広告売上の一部を、クリエーターに還元する報酬の主な原資にしている。有害な動画の隣に広告が掲載されていると報じた一連の記事を受け、広告主によるYouTubeのボイコットが続いた後、YouTubeはアップロードするユーザーの収益化を許可する際のポリシーを引き締めた。これを不服とするクリエーターたちは、「Adpocalypse」(広告の黙示録)という造語で非難した。この厳格化された規則は、数年たった今も引き続き不満の種になっている。
Super Stickersは、ライブチャットや動画のプレミア公開でメッセージを目立たせることができる有料機能「Super Chat」に似ている。どちらも、18歳以上でチャンネル登録者が1000人以上、チャンネルの収益化がすでに承認されている一部クリエーターに利用が限られる。
YouTubeは第1弾として、8個のステッカーパック(そのうち5個はアニメーション)をリリースする。英語、フランス語、日本語、韓国語、ポルトガル語の各バージョンを提供し、今後さらにステッカーを増やしていく計画だ。
Super Stickersは、年齢制限付き、限定公開、または非公開の動画では利用できず、チャットをオフにしている場合も利用できない。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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