同席したパナソニック コーポレートイノベーション担当参与兼Panasonic β担当参与兼ビジネスイノベーション本部長の馬場渉氏は「パナソニックに、100年という積み重ねがあるのはいいことだが、古くて重くて、大きいと言われ、プロセスやカルチャーが100年を経過し、賞味期限切れとも言わている。パナソニックに限らず、歴史のある企業は、それを若返らせ、変えることが課題となっている。2018年、100周年を迎えたパナソニックは、創業者である松下幸之助が、今この時代に生きていたらどういう会社を作るだろうか、ということに取り組んでおり、その流れのなかで松岡さんに来てもらった。デジタルを駆使する一方で、人の暮らしを良くするという原点に忠実に向き合うことが大切であり、人の視点から製品を考え、技術を適用できるリーダーを探していた。これからのパナソニックの方向性や戦略にフィットする方に来ていただくことができた」とした。
さらに「松岡さんは、シリコンバレーではロックスターのような存在。数少ない女性のテックリーダーでもある。ソフトウェアとハードウェアの組み合わせができるという点でも期待をしている。一方で、パナソニックの経営陣が、松岡さんと話をしたときに、自分たちが入社したときの気持ちはどうだったのかということや、創業者の目指す姿勢などを指摘され、恥ずかしいと思っていたのではないだろうか。シリコンバレーの人は、新しいことやハイテクなことを言うと思っていたのかもしれないが、ファンダメンタルなことを指摘していたのが印象的である。そして、日本語ができて、日本人や日本の企業のポテンシャルを良くしたいという気持ちを持っている。魅力的なリーダーである。ラクビー日本代表でいえば、ヘッドコーチのエディ・ジョーンズ氏のような存在である。世界トップのラグビーを知っている人に来てもらって、世界トップの指導方法や世界トップの戦術を選手に植えつけた。こういうヘッドコーチがいて、それをもとにしてチームが出来上がれば強くなる。松岡さんは、コンシューマ製品を作るのがミッションではなく、人々の暮らしを良くすることがミッションである」と述べた。
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