パーソルプロセス&テクノロジーの社内ベンチャーであるSEEDS COMPANYは10月29日、スマートフォンに特化した採用支援ツール「x:eee」(エクシー)の提供を、10月29日から開始すると発表。飲食店などをはじめとするサービス業界のアルバイト・パートの採用活動を、スマートフォン一台で可能とするサービスとなっている。
x:eeeは、“アルバイト採用の「わからない」を「わかる」に”をコンセプトとした採用支援ツール。特徴としては、まず「やることリスト」によって、自社採用ページの制作をはじめとした採用における必要なアクションを促すほか、通知機能により採用ホームページ経由の応募通知や面接日のリマインドなど、採用における重要なイベントをスマートフォンで確認することが可能となっている。
また求人媒体への案件掲載にあたって、これまでは媒体ごとに営業担当者との打ち合わせを行うなど、多くの時間が必要となり、また各媒体や営業担当によっても掲載料金が異なるため、非常に分かりづらい状況があったという。x:eeeは、スマートフォン上で各媒体の掲載料金や掲載期間などを一覧で見ることができるため、各社のサービスを比較検討が容易となる。さらにスマートフォン上で発注が可能であることに加え、再発注の場合は最速1分程度で発注ができるという。
そして有料求人媒体への掲載はコストがかかるため、採用が長期化する場合には膨大な費用がかかるような状況も課題のひとつ。x:eeeは自社採用ページを簡単に制作や掲載できるほか、Googleしごと検索やYahooしごと検索、Indeedなどの求人まとめサイトに対応。コストを抑えて主体的な採用活動が可能としている。なお、x:eeeのシステムへの登録は無料となっているため、採用に費用がかけられない店舗でも利用することができるという。
パーソルプロセス&テクノロジー SEEDS COMPANY「x:eee」事業責任者兼プロダクトオーナーの陳シェン氏は開発の背景として、アルバイトやパートの求人数は増加傾向にあり、特に飲食店や小売サービスにおけるアルバイト不足は顕著で、新しい採用活動を模索している状況にあるという。そんなアルバイト採用は細かなタスクが多く、店長や採用担当者は煩わしさを感じていると指摘。そして悩みとしては「そもそもアルバイト採用がわからない」「忙しくて採用活動に時間を割けない」の2つが大きいという。
陳氏はx:eeeを通じて、スマホ特化の採用支援ツールとして、スキマ時間に採用業務が行えること、採用にかかるコストの不安について、自社採用ページでのアルバイト募集の発信や、不透明な有料求人媒体の価格の可視化などで解消すること、総合人材サービスのパーソルが提供するサービスとして、さまざまなHR Techサービスが世にあふれているなかでの安心感という、3つの価値を提供したいと語る。
将来的には、アルバイト採用に悩む店長や採用担当者の課題をプラットフォーム上で解決するプラットフォーム構想や、蓄積したデータをもとに、どのような求人原稿の内容で訴求すればいいのかなどのレコメンドする機能も視野に入れているという。
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