Microsoftは10月上旬に新型の「Surface Laptop 3」を発表し、その設計の新たな「保守性の高さ」をアピールした。タッチスクリーンを搭載した新しいこのクラムシェル型ノートPCは、工具を使って取り外せるキーボードカバーを採用しているため、修理する場合はカバー全体を取り外してストレージなどの部品にアクセスできる。
その工具としては、本体底面のゴム足の下に隠されているTORX Plus(トルクスプラス)ねじ用のねじ回しを使うことになる。さまざまな製品の分解や修理を手がけているiFixitの新たなレポートによると、ネジを外すとカバーは簡単に外せるという。
2017年のテストで、iFixitは前モデル「Surface Laptop 2」に重大な損傷を加えずに開くことも修理することもできなかった。CPUやRAM、内蔵ストレージはマザーボードにはんだ付けされているため、アップグレードできないにもかかわらずだ。同デバイスは10点満点中0点とされた。
iFixitは、新型のSurface Laptop 3に10点満点中5点の評価を付けた。これは高い数字ではないが、大きな進歩だ。カバーはさらに「十分に余裕を持たせた」フレックスケーブル1本で接続されており、コネクタはクリップ式ブラケットではなく、磁石で留められている。カバーも磁石で固定されている。
Microsoftのスペックシートで、「M.2 SSD」は「取り外し可能」と記載されている。しかし、注釈では、Microsoftの指示に従って熟練した技術者だけが取り外し可能と説明している。それでもiFixitは、このSSD設計に最高評価を付けた。「完全にモジュール式」で、アクセスしやすいという理由からだ。
ディスプレイも比較的取り外しやすいが、フレックスケーブルはモジュール式ではないため、故障した場合はディスプレイ全体を交換する必要がある。
iFixitは、15インチモデルと13.5インチモデルの両方で容量45.8Whのバッテリーが搭載されていることを発見した。これは「Surface Laptop」よりわずかに大きいが、15インチの「MacBook Pro」に搭載されている83.6Whのバッテリーよりははるかに小さい。
iFixitは次のように結論づけている。「これまでのSurface Laptopの設計と表面上は似ているという事実に基づくと、われわれは保守性がまったくないものを予想しただろう。しかし、この第3世代のSurface Laptopはより優れた、より修理可能な方向に明確に舵を切った」
ただし、新デザインの大きな欠点の1つは、バッテリーが接着剤で固定されていることだという。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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