さまざまな製品の分解や修理を行っているiFixitは、Microsoftの新しい「Surface Laptop」と「Surface Pro」の分解レポートを公開した。同チームはこれら最新デバイスに少々落胆しているようだ。
問題は、修理しづらいという点に尽きる。
「何をどう頑張っても、修理や変更ができない(修理もアップグレードも不可能)」と、iFixitは米ZDNetに寄せたコメントの中で述べている。
Surface Laptopは、「接着剤だらけの怪物」で、「接着剤とスポット溶接されたプラスチックの下に(コンポーネントが)隠れている」ため、「文字通り破壊しないと開けることができない」とiFixitは説明している。一方、Surface Proは、「前世代とほぼ同じだが、アップグレード可能な最後のコンポーネントだったモジュール式SSDを排している点が異なる」という。
修理のしやすさを気にする消費者は多くないだろうが、モジュール式SSDが搭載されていないため、Surface Proが使用不能になれば、データを回収する方法はない。
ただし、iFixitが行った分解作業によって、いくつかの好ましい変化も見つかった。
最新Surface Proでは、バッテリが「Surface Pro 4」の容量38.2Whの2セルバッテリから、容量45Whの4セルバッテリへと向上した。また、ヒンジのデザインが変わって可動域が以前より15度増え、165度まで開くようになっている。そのほか、冷却システムがアップグレードされ、筐体の冷却用通気孔の設計も見直されている。
一方のSurface Laptopは、ポートのレイアウトを除けば、Appleの「MacBook Air」と驚くほど(外観が)似ている。最も大きな違いは、2基目のUSBポートではなくSDXCカードリーダーを搭載していることだ。また、放熱システムはかなりしっかりしているようで、マザーボードの両端から熱を逃がせるようになっている。
今回の分解作業で分かったことは何だろうか。結論から言えば、Surface ProもSurface Laptopも、ごくわずかな損傷を受けるだけでおそらく動作しなくなるということだ。しかも、修理できる可能性は低い。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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