消費者は自動運転車を受け入れる心づもりができているのだろうか?新たな調査結果によると、その答えは明確な「イエス」だ。
このオンライン調査は、エンジニアリングシミュレーションを手掛けるANSYSの委託により、独立系市場調査会社Atomik Researchが実施した。対象は、自動運転技術の主要なターゲットとみられている国々における18歳以上の2万2041人。
調査の結果、10人中7人が、2029年までに自動運転車の運転能力が人間を追い抜くと考えていることが分かった。
「自動運転は遅くとも1950年代からエンジニアや旅行者の夢だったが、実現するのに必要なハードウェアやソフトウェアは、この10年でようやく十分な成熟度に近づいてきたところだ」と、Navigant ResearchのプリンシパルリサーチアナリストであるSam Abuelsamidは述べ、「自動運転が安全性の面で人々の信頼を得て商業的に実現するには、人間よりもアルゴリズムの方が常に信頼のおける運転ができると消費者を納得させる必要がある」とした。
少なくとも想像の範囲では、すでにそのような状況に至りつつあるようだ。今回の調査では回答者の71%が、今後10年のうちに自動運転車の運転能力が人間を上回ると思うと答えた。また77%は、一生のうちに自動運転車に乗ってもいいと回答した。
自動運転車への信頼度が特に高かったのは日本だ。日本の回答者の83%が、自動運転車は10年以内に運転能力で人間を上回ると答えた。また日本の回答者の38%は、もうすでにそうなっていると回答した。
若者の方が年配者よりも自動運転車に好意的であることも分かった。18〜24歳の回答者のうち87%、および25〜34歳の回答者の88%が、一生のうちに自動運転車に乗ってもいいと回答。一方、65歳以上の回答者の43%が、自動運転車には一生乗りたくないと答えた。
なおANSYSが6月に発表した調査結果では、回答者の70%が一生のうちに自動運転の飛行機に乗ってもいいと回答している。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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