ANAホールディングスは、アバター「newme(ニューミー)」を発表した。プラットフォームとなる「avatar-in(アバターイン)」とともに提供し、アバターの社会インフラ化を目指す。サービス化は2020年4月を予定。
newmeは、10.1インチのディスプレイを備え、円形のパーツを組み合わせたもの。下部には車輪を備え、自立移動が可能だ。avatar-inを通じて「アバターイン」することで、自宅にいながらショッピングができたり、役所に昼間に行ったりできる。アバターインする人はタブレットのモニターを通じて、新たな場所にでかけることが可能。アバターのモニターには自分の顔が映し出されるため、アバターの近くにい人と会話もできる。リチウムイオン電池で駆動し、約3時間の稼働が可能だ。
ANAホールディングスでは10月15日に米オレゴン州立大学発のスタートアップAgility Roboticsとパートナーシップを結び、屋外型アバターロボットの共同開発に向けた実証を開始することを発表。二足歩行型で上半身と両腕を備え、階段の昇降や、歩行経路の選択ができるなど、高度な行動ができることが特徴で、アバターを通して重いものを運んだり、登山を楽しんだりもできるという。
すでにアバター社会実装パートナーとして、東京都、大分県、沖縄県、香川県、加賀市の自治体のほか、大阪大学 理化学研究所の研究機関、三井不動産、森ビル、三菱地所、阪急阪神不動産、東急、うめきた2期地区開発事業者、三越伊勢丹、電通、NTTドコモ KDDI Softbankらが名を連ねている。
ANAホールディングスでは、アバターの社会インフラ化を通じて移動の概念を変え、地球規模の社会課題解決に挑んでいくとのこと。さらなる参画パートナーも募集している。
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