「CEATEC 2019」が、千葉の幕張メッセで開幕した。10月15~18日まで開催され、開場時間は10〜17時。入場は無料で、オンラインでの登録が必要になる。
出展者数は787社/団体(2018年は725社/団体)。その内海外からは25カ国/地域から250社(同19カ国/206社)が参加する。「つながる社会、共創する未来」をテーマに、Society 5.0で実現する未来の社会を披露し、会期中16万人の来場を見込む。
IT・エレクトロニクスに留まらず、金融、旅行、玩具、住宅、工作機械、建築、通信、ヘルスケアなど、幅広い業種・産業の企業/団体が一堂に会することが特徴。2030年の未来のまちを構築する「Society 5.0 TOWN」「デバイス&テクノロジー」「トータルソリューション」の3つを会場を横断するように配置。左右の会場に「スマートX」国内外のスタートアップ企業および海外諸機関のパビリオンを複合的に展開する「Co-Creation PARK」などをそろえたほか、「学生交渉ラウンジ」など、学生と企業が対話できるスペースなども設ける。
2000年に「CEATEC JAPAN」としてスタートを切っており、2019年は20回目。これを迎えるにあたり、名称を「CEATEC」へと改めた。これには、国際社会に向けたメッセージをこめているという。出展数、小間数は2015年を底に、増加に転じており、2019年は2018年比で出展者数は8.6%増。出展小間数は18.8%増。ANAやYKK APなど新規企業が名を連ねているほか、スタートアップや大学の研究機関も170社/団体が参加をしている。
2030年の暮らしを想定したSociety 5.0 TOWNでは、ANAホールディングスが、アバター「newme(ニューミー)」を公開。プラットフォームとなる「avatar-in(アバターイン)」とともに使用することで、自宅にしながら買い物をしたり、海外から日本のスポーツを観戦したりといった、意識だけ伝送する「瞬間移動手段」を披露した。すでに、アバター社会実装パートナーとして、自治体やデベロッパー、通信会社などが参加しており、2020年4月のサービス化を目指す。
CEATEC 2019 総務大臣賞・経済産業大臣賞・部門賞・特別賞も、会期前日となる10月14日に決定された。総務大臣賞には富士通の「3Dセンシング/AIによる自動採点システム」、経済産業大臣賞には村田製作所の「業界最高水準の容量を持つ酸化物全固体電池」が受賞した。ANAホールディングスの「アバター社会インフラ」は、特別賞としてSociety 5.0 TOWN賞を獲得している。
20周年特別企画として、会期中の自動運転走行を計画。このほか、リクシルでは子会社のNITTO CERAと防災機器メーカーのモリタ宮田工業のコラボレーションにより開発した泡シャワー「KINUAMI(絹浴み)」を共創事例として紹介したほか、シャープでは、60V型4Kインフォメーションディスプレイを展示。数年ぶりにCEATECブースを出展したソニーは、メディカル領域に特化し、医療現場や先進医療の研究分野に向けた社会価値創出の取り組みを紹介している。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」