SBIホールディングス(SBIHD)と、ヤフーの親会社であるZホールディングス(ZHD)は10月10日、両傘下のグループ会社間において、金融サービス事業における業務提携を締結したと発表した。
SBIHDは、20〜40代を中心にオンラインベースの金融商品・サービスを提供。482万口座を有するSBI証券をはじめ、外国為替証拠金取引(FX)を提供するSBIリクイディティ・マーケット、インターネット専業銀行の住信SBIネット銀行などを提供する。一方のZHDは、ヤフー以外にも金融事業を統括するZフィナンシャルを設立している。
今回、両グループの強みやノウハウなどを生かし各金融サービス事業間(証券分野・FX分野・銀行分野)での業務提携を実施。SBI証券とヤフーでは、「Yahoo!ファイナンス」アプリやウェブサイトにおける証券口座開設、取引機能の連携を進める。加えて、Yahoo!ファイナンスのポートフォリオ機能を活用した機能提供も検討するという。
また、SBIリクイディティ・マーケット(SBILM)とは、ZHD子会社でFX取引サービスを提供しているワイジェイFXのカバー取引先として新たに参加。取引フロー・ポジション情報の共有により、両社の流動性とデータ分析ノウハウを生かしたフロー管理の最適化を図る。これにより、SBILMでは規模のメリットを生かした収益性の向上を見込むほか、YJFXでは、流動性の供給増によりカバー取引の安定性の向上のほか、顧客への安定的な取引価格の提供が可能となるとしている。
SBIHD持分法適用会社の住信SBIネット銀行(SSNB)と、個人・法人含め400万口座以上を有するジャパンネット銀行(JNB)は、協業の第一弾として、関係官庁の許認可取得、双方の所定の機関による承認取得を条件に、JNBを通じてSSNBの取扱う住宅ローン商品「フラット35」の販売を開始するべく、双方で準備を進める。
今後は、Yahoo! JAPAN IDでSBIグループの金融サービスを利用できるシングル・サインオンの実現による、シームレスなサービス横断や、両グループ間のその他の金融サービス事業における提携についても協議を続ける予定。
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