自動野菜収穫ロボットを開発するinahoは10月3日、自動野菜収穫ロボットのサービス提供を開始したと発表した。
販売ではなく、市場の取引価格×収穫量の一部を利用料として支払う仕組みで、農家は導入費を抑えて利用できるのが特徴。また、故障によるメンテナンス費も不要。
定期的に最新のパーツに交換することで、ロボットの性能を継続的に維持できるほか、ロボット間でネットワークを構築し、さまざまなデータが収集可能となる予定。同社では、農家へ生産性向上のアドバイスも実施する予定だという。
なお、選択収穫野菜における自動野菜収穫ロボットを従量課金型のビジネスモデル(RaaS)で展開するのは国内初の取り組みだという。
同ロボットでは、移動、探索、収穫という一連の流れで対応野菜(アスパラガス)を自動収穫。
移動は、畑に白い線を設置するだけで設定したルートを自動で走行。ビニールハウス間の移動や夜間の利用も可能であり、ロボットの操作はスマートフォンで行える。
探索は、AIを駆使して自動走行しながら作物と枝などを判別。探索した作物に対して収穫適期かどうかを判別できる。なお、収穫対象は出荷基準に合わせてcm単位で設定可能。
収穫は、作物を傷つけないロボットアームを採用。収穫した作物はカゴに優しく収納され、カゴがいっぱいになると利用者のスマートフォンへと通知される。
現在の対応作物はアスパラガスのみだが、今後はトマトやイチゴ、キュウリなど、人の目で見て収穫適期かどうかを判断しなければならない選択収穫野菜に広く対応する予定。
また、ロボットの生産台数は今年中に数十台、2020年に数百台、2022年には約1万台を目標とし、九州を中心に新たに拠点を開設するという。
さらには、日本に限らず世界各国でも農家の高齢化や人手不足といった課題があることから、2020年にオランダに拠点を開設し、グローバル展開を目指す。
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