Googleは、布をタッチ操作可能にするアパレル向け技術プラットフォーム「Jacquard」ベースの新製品として、Saint Laurentからリュックサック「Cit-E Backpack」と、Levi Strauss(Levi's)からジャケット「Trucker Jacket」というスマート製品を発売する。
Jacquardは、GoogleのAdvanced Technology and Projects(ATAP)部門で開発された技術。タッチ操作の検知が可能な繊維「Jacquard Threads」を編み込んだ布と、無線通信などの機能を搭載するタグ「Jacquard Tag」を組み合わせることで、布に対するさまざまなジェスチャー操作が可能になる。タグはバイブレーション機能も備えており、スマートフォンと連携することで、電話の着信やメッセージの受信、操作に対するフィードバックを振動で伝える。
Jacquard対応の第一弾製品として、GoogleとLevi'sは2017年9月にスマートジャケット「Levi's Commuter Trucker Jacket with Jacquard」を発売している。
Saint LaurentのCit-E Backpackは、シックな黒基調で街歩きに適したサイズ感のバックパック。左肩側のストラップ前面がタッチセンサーになっており、触れさせた指を上方向または下方向へ移動、ダブルタップ、カバーという4種類のジェスチャーで、さまざまな操作が実行できる。左ストラップの下部には、振動で情報を通知するバイブレーターが組み込まれている。
操作に必要なスマートフォン用アプリは、米国、英国、フランス、イタリア、ドイツ、日本で利用可能。米CNETの報道によると、価格は995ドル(約10万8000円)。
Levi'sのTrucker Jacketは、左の袖口をタッチして操作できる。Jacquard Tagを袖口のポケットに入れておくと、バイブレーションとLEDの光で通知が伝えられる。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス