Uberは、乗客がより簡単で安全に適切なドライバーとつながれるようにしたいと考えている。米国時間9月26日、今後提供予定の複数の安全機能として、911に直接テキストメッセージを送信する機能や、超音波を利用して正しい配車であることを自動的に確認する新技術などを発表した。
最高経営責任者(CEO)のDara Khosrowshahi氏は、「人々の生活に不可欠な要素となるには、実質的な責任がともなうと認識している」と説明している。
前日には、Washington Post(WP)が、ドライバーによる性的暴行、誘拐、傷害の事件をUberの「特別調査部門」(SIU)が適切に処理していないとする詳しい記事を公開した。記事によると、そのような事件があった後もドライバーがUberで働き続けることができたケースがあり、乗客の安全性が犠牲になっているとSIUの調査員が述べたという。
Uberはこの3年間で、アプリに新しい安全機能を追加してきた。9月には、人工知能(AI)とドライバーの携帯電話を利用して、車が事故を起こした際にすぐに報告できる新機能「Ride Check」を発表した。2018年には、911につながるボタンで自分のGPS位置を共有できる機能など複数のサービスをリリースしている。
26日に発表された機能の多くは、乗客が正しい車に確実に搭乗できるようにするためのものだ。乗車時の報告機能では、乗客が降車するまで待たずにすぐに事件を報告できる。乗車確認機能では、ドライバーを確認する4桁のPINコードを受け取るよう設定可能だ。また、超音波を利用し、ドライバーが正しいことを確認できる新しい技術を開発中だという。
Uberは、乗客とドライバーが911にテキストメッセージを送信する手段も発表した。テキストメッセージには、位置情報、車種、モデル、ナンバープレートなどの配車に関する詳細情報が含まれる。また、リアルタイムの身元確認機能を強化しているという。ドライバーに、まばたきや微笑み、首を振るなどのランダムな一連の基本的動作をさせ、システムのプロフィールと一致することを確認できるようにするという。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」