2019年3月にUberの車を待っていた学生が殺人事件の被害者となったことを受け、Uberは大学のキャンパス内における顧客の安全性を高める取り組みを開始した。
Uberは米国時間4月17日、「Campus Safety Initiative」でサウスカロライナ大学と協力することを明らかにした。この取り組みは、ライドシェアの運転手になりすました人間との接触を避ける方法について、学生を啓蒙する全国的な運動だ。Uberは21歳のSamantha Josephsonさんが殺害された事件に心を痛めていると述べた。Josephsonさんは、自分が依頼したUberの車だと思い込んで違う車に乗ってしまい、その後3月31日に遺体で発見された。
Uberの狙いは「Check Your Ride」プログラムの認知度を高めることだ。同プログラムはUberが2017年に開始したもので、アプリを通じて顧客に送信される運転手の情報と依頼したUber車両のライセンスプレートをユーザーにダブルチェックしてもらうことで、ライドシェア詐欺を防止する狙いがある。全米の大学でキャンパスにおけるライドプログラムをサポートすることも計画の一環だ。
大学との協力は、顧客への電子メール、大学新聞の広告、およびソーシャルメディアへの投稿などを通じて安全意識を高めてもらうのが狙いだ。さらに、2018年に始まった「#Don'tStandBy」という取り組みもそこに含まれる。この取り組みでは、単なる傍観者にとどまらず積極的に関わり合うよう、ナイトライフのコミュニティメンバーにお互い目を配ってもらう。
同プログラムの大学キャンパスにおける活動には、十分に明るく法執行機関が近くにある場所を専用の乗り場として整備することが含まれる。また大学が学生に授業終了後の移動手段を提供できるようなツールの作成も計画しているという。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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