タカラトミーとディー・エヌ・エー(DeNA)は9月26日、トレーディングカードゲーム(TCG)「デュエル・マスターズ」をテーマにした、スマートフォン向け対戦型カードゲーム「DUEL MASTERS PLAY’S」(デュエル・マスターズ プレイス)を共同開発。今冬に配信すると発表した。対応OSはiOSとAndroidで、基本プレイ無料のアイテム課金制。
デュエル・マスターズは、「Magic: The Gathering」で知られる米国のウィザーズ・オブ・ザ・コーストが開発、日本ではタカラトミーが2002年から発売しているTCG。18年目を迎えた現在でも展開が続いているロングセラータイトルとなっている。
本作は、デュエル・マスターズをモバイル向けに最適化したカードゲームアプリ。アナログ版の基本的なルールを踏襲しつつ、スマートフォンでのプレイ環境にあわせる形で一部のルールを最適化。また当時のゲーム環境をなるべく再現しつつ、カード能力の一部変更、デジタル版向けの新カード実装も予定。デッキ構築機能のサポート機能を搭載するなど、初心者でも気軽に始められるという。
デュエル・マスターズ発売初期に登場したカードや懐かしの原作キャラクター、マスコット的に愛されていたクリーチャーをモチーフにしたナビゲーターなど、かつて遊んでいたプレーヤーの記憶を呼び起こすような環境を再現しているとうたう。また、戦況に応じてシームレスに曲のアレンジが変化する「インタラクティブミュージック」といった演出機能も取り入れている。
この取り組みにおいて、タカラトミーが企画プロデュースや開発運用、DeNAがシステム構築やデジタルマーケティングのサポートを行うという。同日行われた発表会において登壇した、タカラトミー デジタル事業部 事業部長の佐戸憲一氏は、長年展開していることもあってか、小学生から30代以上にまで幅広い年齢層で親しまれているTCGであると話す。デジタル版のコンセプトを「遊び場」として、さまざまなプレイスタイルに合わせた遊びを提供する「Play」と、コミュニケーションを加速するつながりの場となる「Place」の合わせた造語として、今回のタイトルとなる「PLAY’S」を付けたと説明した。
ディー・エヌ・エー アライアンスプロデュースグループ グループリーダーの塩澤敦氏は、青春時代に親しんでいたプレーヤーが、アナログTCGの性質上、特に20代を超えてからは遊び相手が近くにいないといった状況があることを指摘。デジタルの利点として距離や世代を超えて、時間や価値を共有して楽しむ場所が提供できることを説明し、デュエル・マスターズをデジタルで再現することによって、かつての楽しみを思い出したり、かつての知り合いとの再会、世代を超えたコミュニケーションを生み出すこと、そこでのつながりを現実世界の場へもつなげていく、そういった遊び場をデジタル領域でのサポートを通じて作り出していくのが役目と語った。
発表にあわせて、事前登録の受付を開始。10月には東京を大阪で先行体験会を実施する。また、10月下旬にはクローズドベータテストも実施予定。詳細は公式サイトにて記載されている。
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