「Windows 10 May 2019 Update」(バージョン1903)に関しては8月に複数の問題が発生したため、ユーザーのなかには最新のアップデートをインストールする価値があるのか、それとも次のアップデートを待つべきかと悩んでいる人もいるかもしれない。
バージョン1903に対する9月の月例パッチでは、CPU使用率を急上昇させる「Cortana」の問題が修正されたものの、ユーザーからは「Windows Desktop Search」が使用できなくなっているとの声が上がっているという。
バージョン1903向けのセキュリティアップデート「KB4512508」が米国時間8月13日に公開されて以来、複数の問題が報告されている。その1つである、「Visual Basic 6」(VB6)、「Visual Basic for Applications」(VBA)、「Visual Basic Scripting Edition」(VBScript)を使用するアプリが応答しなくなるという問題は、「Windows 7」以降のすべてのバージョンに影響を及ぼすものだった。
この問題については発生から1週間後に、バージョン1903を除く「Windows」のすべてのバージョンに対してパッチが公開された。そして、バージョン1903への対応は8月30日公開の「KB4512941」で実施された。
しかし、KB4512941をインストールしたユーザーの一部から、Cortanaプロセスの「SearchUI.exe」によってCPU使用率が急上昇するという指摘がなされた。Microsoftはその後、この問題を認め、9月半ばまでに対応するとしていたが、実際には9月10日に公開した月例パッチ「KB4515384」で対応した。
Microsoftは10日時点で、SearchUI.exeに起因するCPU使用率の上昇について、「Windows Desktop Searchを用いたウェブ検索を無効化したデバイスのみで発生する問題」だと説明している。
しかし、Microsoftの修正がどのようなものであったにせよ、Windows Desktop Searchとスタートメニューにさらなる問題を引き起こすことになった。なお、この問題の影響を受けるのはバージョン1903のみとなっている。
既知の問題に関する同社の通知ページには、「一部のユーザーから、スタートメニューとWindows Desktop Searchに関する問題の報告が寄せられている」と記されている。
また、「現在調査を進めているところであり、詳細な情報が分かり次第、報告する」とも記されている。
Redditには、9月の月例パッチを適用したバージョン1903の複数のユーザーが、スタートメニュー上に「またしても真っ白なウィンドウが表示されるようになった」と書き込んでいる。
あるWindows 10ユーザーは「検索を使えなくすることで、CPU使用率の問題を解決した。これはいつものパターンだ」と書き込んでいる。
MSPoweruserの報道によると、Windows 10の「Feedback Hub」でも、あるユーザーが当該セキュリティアップデートのインストールを抑止するより他はないと批判の声を上げているという。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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