Fitbitは9月11日、スマートウォッチ「Fitbit Versa」の次世代モデル「Fitbit Versa 2」を9月24日に発売すると発表した。価格は通常モデルが2万6990円(税込)、予備のベルトなどが付いたスペシャルエディションが3万1800円(税込)。
Fitbit Versa 2は、8月に発表していた製品で、同社製品として初となるAmazon Alexaに対応。音楽やポッドキャストのコントロールを可能にするSpotifyアプリを全モデルに搭載している。5日間以上のバッテリーライフも特徴の一つ。
また、睡眠の質を評価する「睡眠スコア」、機械学習を利用して事前に選択した30分の間隔を元に、睡眠サイクルの中で最適な時間(浅い睡眠かレム睡眠中)に起床を促す「スマートウェイク」。スクリーンディスプレイと通知機能をオフにする「スリープモード」、ユーザーに血液中の酸素レベルの変異の推定値を提供する「推定酸素偏差グラフ(Estimated Oxygen Variation Graph)」(近日実装)といった睡眠に関する機能も搭載する。
このほか、自動アクティビティトラッキング、24時間心拍数トラッキング、15種類以上のエクササイズモード、GPS接続、水泳などもできる耐水仕様などの特徴がある。
さらに、高い性能とシームレスなナビゲーション実現のため、Versaと比較して高速なプロセッサーを搭載。より大きいAMOLEDディスプレイの採用で、高い視認性とくっきりとした色味を実現。2日以上のバッテリーライフを誇る常時画面表示モードが選択可能だ。
フィットビット・ジャパン合同会社のカントリーゼネラルマネージャー 千川原智康氏は、最近のフィットビットのユーザーについて「女性が増えている。日本はコンシューマーもさることながらB2Bも強い国。2018年にも増して堅調に推移している」とし、好調さをアピールした。
また、Fitbit 副社長兼アジア太平洋地域事業部長のスティーブ・モーリー氏は、現状のFitbitは2700万のアクティブユーザーのうち、73%のユーザーは体重が減少し、さらに一晩あたり10分以上の睡眠増加が得られる傾向にあると説明した。また、平均7時間の睡眠を維持すると体重減少の確率が12%高まることが「2700万人のデータから立証されている」と語った。
一方で、3人に1人は十分な睡眠がとれておらず、35%のFitbitユーザーは7時間未満の睡眠で、睡眠時無呼吸症状のある人の80%がそれに気がついていないと分析した。週あたりのアクティブ時間が150分ある人は安静時心拍が低く、より長い睡眠がとれているという。
また、日本におけるデータの傾向としては、睡眠時間は平均6時間47分。平均就寝時間は午前12時で、Fitbitが展開する18カ国の市場で最も就寝時間が遅いという。睡眠時間も少なく、また記憶を処理する時間と言われるレム睡眠の時間も短い傾向にあるという。アジア太平洋地域を統轄するモーリー氏は、「最初のメールも一番最後に来るメールも千川原さんということがよくある。サンフランシスコをベースに仕事をしているが、日本時間の3時によく話すことを見ても日本人の睡眠の少なさを裏付けている」と実感を込めた。
今後、日本においても有料メンバーシップの「Fitbit Premium」を展開する方針を明らかにした。
測定したデータをもとに、個々にカスタマイズされたエクササイズのコンテンツガイドやコーチング機能によって、より健康に導き、フィットネスの目標達成を手助けするためのもの。米国では月額10ドル程度で秋からスタートを予定しており、日本での価格や時期は未定だが、2020年春をめどにしたいとしている。
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