Teslaの最高経営責任者(CEO)であるElon Musk氏は、テクノロジー業界で屈指の有名人かもしれないが、人工知能(AI)が仕事に与える影響に関する同氏の見解は、それほど楽観的ではない。
Musk氏は現地時間8月29日、上海で開催されたWorld Artificial Intelligence Conferenceで次のように語った。「AIによって、仕事はやや無意味なものになるだろう。おそらく、最後に残る仕事はAIソフトウェアの開発で、いずれはAIが自らのソフトウェアを開発するようになるだろう」
Musk氏は、工学や物理学、芸術、人々の交流に関わる仕事といったものを学ぶことを勧めた。
「人間は基本的に、他の人々と交流することを楽しむ。だから、人が絡むことやエンジニアリングに取り組んでいるなら、それはおそらく良いアプローチだ」(Musk氏)
AIが人間の仕事を奪うかどうかをめぐっては、大いに議論がされており、2019年に発表されたある報告書によると、米国では2030年までに仕事の4分の1でオートメーションが人に取って代わる可能性が高いという。さらに、この報告書では、「予測可能な物理的および認知的作業」をともなう仕事は最もオートメーションの影響を受けやすく、一方で、より創造的な仕事や、人と人との高度な社交スキルおよび高度な教育が必要な仕事は、影響を受けにくいとされている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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