米入国管理局は、ビザ申請者のソーシャルメディアでのプロフィールを調査する方針を掲げているが、ハーバード大学に入学予定のビザ申請者が、この方針によって米国時間8月23日に入国を拒否されたことがわかった。レバノン在住のIsmail Ajjawiさん(17歳)が、ボストンのローガン国際空港で入国管理当局の担当者による数時間にわたる尋問を受け、携帯電話やノートPCを調べられた末にビザを取り消されたという。学生新聞のThe Harvard Crimsonが報じた。
同紙によれば、調査を行った入国管理官は、Ajjawiさんに友人のソーシャルメディアでの活動について質問したのち、「米国と対立する政治的見解が投稿されている」のを見つけたと主張した。Ajjawiさんは抗議したが、この管理官は同氏の入国を拒否し、両親に連絡するよう伝えたという。
米税関国境警備局(CBP)の広報担当者Michael McCarthy氏は、機密条項があるためAjjawiさんの件について具体的な情報を提供することはできないと、メールでの声明で述べた。
Ajjawiさんは米国で学ぶための奨学金を得ていたが、入国を拒否されたためこの週末はレバノンに戻った。同氏とハーバード大学は、新学年が始まる9月3日までにこの問題を解決しようと取り組んでいると、The Harvard Crimsonは伝えている。
米CNETはハーバード大学にさらなるコメントを求めたが、回答は得られていない。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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