音声アシスタントに企業のカスタマーサービスの番号を検索して電話するよう頼むと、代わりに詐欺師に電話がつながる羽目になるかもしれない。「Siri」「Alexa」「Googleアシスタント」などの音声アシスタントがだまされて、詐欺師らが作成した不正なカスタマーサポートの電話番号にかけていると、北米の非営利団体である商業改善協会(BBB)が米国時間8月17日に警告した。
BBBによると、詐欺師らは偽の番号を作成し、それらの番号が検索結果の上位に表示されるようにしている。これにより、ユーザーが音声検索をする際にSiriやAlexa、Googleアシスタントが誤って詐欺の番号にかけてしまう可能性があるという。ユーザーが偽の番号に電話すると、「担当者」が電子送金やプリペイドのデビットカードによる支払いを求める可能性がある。ユーザーのコンピューターの遠隔操作を求めたり、なじみのないウェブサイトに誘導したりする場合もあると、BBBは述べている。
Googleの広報担当者は電子メールで、「当社はスパム業者を撲滅し、ユーザーを詐欺から守ることに懸命に取り組んでいる。これらの偽の電話番号について報告を受けた際には削除している」と述べた。
Googleは、同社のシステムは信頼できる情報源が優先され、詐欺的な情報が表示されるのを防ぐよう設計されているが、システムは完璧ではないと述べた。
対処法として、BBBは企業からの請求書や電子メール、または企業のウェブサイトに記載されている連絡先情報からカスタマーサービスの電話番号を調べるよう勧めている。
Amazonはコメントを控えた。Appleにコメントを求めたが、直ちに回答は得られなかった。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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