Facebook傘下のOculusはわずか1週間のうちに2人目の主要人物を失ってしまったようだ。同社の古株で、ごく最近は拡張現実(AR)/仮想現実(VR)メディア製品を統括していたMax Cohen氏が退職したと、Varietyが米国時間8月20日に報じた。
Oculus は2012年、VR製品を手がけるスタートアップOculus VRとして創業した。Cohen氏はその2年後の2014年に入社し、同年にFacebookが20億ドルでOculus VRを買収した。LinkedInのプロフィールによると、Cohen氏は在職中、サムスンとの「Gear VR」プログラムや「Oculus Go」ヘッドセットの開発も率いた。このプロフィールでは、同氏は8月にOculusを退職しており、現在の職業は「explorer」(探求者)となっている。
Cohen氏の退職の1週間前、Oculusの共同創業者のNate Mitchell氏が退職すると発表した。Mitchell氏はFacebookに残っていた最後のOculus共同創業者だった。
VRではゴーグルを装着したユーザーが3DCG環境を体験できるが、幅広い普及がなかなか進んでいない。VRはユーザーをなじみのない形式でも試さずにはいられない気持ちにさせる「必ずやるべき」体験になっていないため、消費者は高性能コンピューターやFacebookの「Oculus Rift」などのハイエンドなヘッドセットに何百ドルもつぎ込むことに抵抗を感じている。
FacebookのOculusチームは、VRをより主流にしようと努める中、訴訟や幹部の退職などの数々の災難に見舞われている。FacebookがOculusを買収したのは、Facebookユーザーが自分たちの友人や家族と時間を共有でき、それぞれが別の場所にいても実際に集まっているかのように感じられる未来を思い描いていたからだ。
Facebookはコメントを控えた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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