アクセルラボは8月19日、不動産テックサービスプラットフォームの「SpaceCore」の提供を開始したと発表した。「ReTech機能」「IoT機能」「Marketing機能」の3つを備えるBtoBtoCサービスになる。
アクセルラボでは、親会社であるインヴァランスの不動産総合アプリとして、不動産会社と物件の入居者双方が使用できる「alyssa.(アリッサ)」を開発。2018年6月からは、alyssa.をOEMとして提供してきた。ここで培った不動産管理の業務支援事業とスマートホーム事業両方のノウハウをさらに幅広く提供すべく、新たに不動産テックのプラットフォーム「SpaceCore」を設立。2019年6月より、クローズドベータ版として展開していた。
SpaceCoreは、不動産の管理業務をサポートするReTech機能、スマートホームを実現するIoT機能、物件入居者がさまざまな情報を得られるMarketing機能の3つを搭載。これら機能を一元化し、クラウドサービスとアプリとして、プラットフォーム化し提供する。同日からすべての機能を公開し、正式版として提供している。
ReTech機能では、物件の契約・更新・解約等をウェブやアプリで実施できたり、物件の入居者に対して、SpaceCoreアプリで居住する物件に関するお知らせを配信。IoT機能では、入居者が家電等を遠隔操作できるIoT機器を提供し、セットプランのほか、「シニア見守りプラン」「ペット見守りプラン」「スマートロックプラン」なども用意する。Marketing機能では、不動産会社や管理会社が物件の入居者に情報発信し、入居者は自分の住んでいる地域のお得な情報をSpaceCoreアプリを通して受け取れる機能を備える。
SpaceCoreアプリは、IoT機能やメディア機能を持つため、ユーザーの使用頻度を高められることが特徴。このアプリに、ネットスーパーや家事代行、ストレージサービスなどの企業情報を提供することで、ユーザーに情報発信ができ、提供した情報により、ユーザーが、「問い合わせ」「申し込み」「購入」等のアクションを起こした場合、一部の収益を、不動産会社や管理会社へ還元する仕組みも用意する。これにより、不動産会社や管理会社の新たな収益ビジネスになる可能性も持つ。
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