何事も決められない人には2種類あると考える。決め方を知らないために優柔不断になってしまう人と、自分で責任を取りたくないから決められない(あるいは決めない)人。本書は、やる気はあるし、自分の人生をもう少し自分でコントロールできるようになりたいと思っている前者を応援する本だ。目標の決め方や、決めたことの達成の仕方について、さまざまなパターンで「決断できる人」のやり方を学んでいく。
決断できる人のやり方から学ぶというのは、思っているよりも即効性のあることだ。例えば、1章にある「決断できる人」の「目的が明確になっている」を真似するならば、あいまいなまま進めていたダイエットなり勉強なりを見直して、目的を一つ書き出してみる。物事が具体的になるだけで、「そのためには何をすべきか」までを考えなくてはいけなくなり、その途端、目標の達成までの道のりがぐっと近づいてくる。
本書では、そもそも「決める」とはどういうことなのか、また、「正しく」「早く」決断することには、どのようなメリットがあるのかについても知ることができる。決め方を心得ているというだけで、自分自身が得をするだけでなく、それが仕事のことならば、周りからの評価もアップする。今、最優先で身につけるべきスキルなのかもしれない。
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