厳しい経済状況は2010年になっても変わらず、仕事が減り、給与が減り、今の会社にいては先が見えない。ほかの会社なら自分の希望が叶うだろうから、今すぐにでも転職したい。もしそんな風に考えているならば、ちょっと待って欲しい。自分を客観的に見て、自らの技術が他社でも必要とされていると、自信を持って言えるだろうか。
本書では、数多くの就職・転職相談に応じてきた著者が、その経験から、仕事に対する実際的なアドバイスを51のルールに分けて提言する。転職しようとするときに犯しやすい間違いや、プロフェッショナルとはどういうことか、人に対する心遣いとはどういうものか、会社では教えてくれないことを教えてくれる。
これらのことは「当たり前」のことだと思うかもしれない。だが実際には、社会に出るまで、必ず正解がある「問題の解き方」しか習ってこなかった者にとって、「そんなことは教わらなかった」ことばかりではないかと思う。
最終的には、楽しく仕事をしている姿を自分たちの子供に見せてあげられるような、そんな仕事ができる自分を目指そうじゃないか、そしてそのためにがんばっている人を応援したいという著者の気持ちが感じられる。
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