アップルは8月16日、スマートスピーカー「HomePod」を8月23日に発売することを発表した。同日より予約受付を開始している。カラーはホワイトとスペースグレイの2色で、価格は税別3万2800円。
HomePodは、音声アシスタント「Siri」と連携して、ニュースや天気、タイマー、コネクテッドホーム機器の制御などの機能が使えるスマートスピーカー。利用者が毎日よくする行動を学習して、iPhoneやiPadで「ショートカット」を提案すると、それらのショートカットがHomePodでも使えるようになる。
新しいショートカットアプリを使うと、自分用の一連のタスクをHomePodのショートカットとして設定可能。たとえば「Hey Siri、おはよう」と言うと、キッチンの照明をつけて、やかんを沸かし、天気予報を読み上げ、さらに好きなプレイリストを再生するといった、毎日よくする行動を、1つのコマンドで実行できるようになるという。
また、音質のよさも特徴で、Appleが設計した独自のオーディオテクノロジーにより「Apple Music」の楽曲をHi-Fiサウンドで楽しめるとしている。自動室内センシング技術を用いて、HomePodは自らが部屋の隅に置かれているのか、テーブルの上に置かれているのか、本棚に置かれているのかをすぐに学習し、どこに置かれていても数秒で没入感のある音楽を届けられるように最適化するとのこと。
なお、HomePodでは「Hey Siri」がデバイス上でローカルに認識された後でのみ、情報が暗号化され、匿名のSiri識別子を使ってAppleのサーバーに送られる仕組みを採用しているという。検索やリクエストは個人識別子とは関連付けられないため、個人情報が集められて広告主や他の組織に売られるといったことはないと説明している。
HomePodのサイズは、高さ172mm×幅142mmで、重量は2.5kg。iPhone 5s以降、iPad Pro、iPad Air以降、iPad mini 2以降、そしてiPod touch (第6世代)以降に対応している。今秋にリリース予定のiOS 13では、HomePodで家族の声を聞き分けられるようになるという。ただし、当初は英語から対応する予定。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」