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楽天モバイルの“スモールスタート”が各社の戦略に影--携帯大手3社の決算を読み解く - (page 4)

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楽天モバイルの“スモールスタート”が各社の戦略に影

 各社とも10月に向け、楽天モバイルの料金プランを見たうえで今後の対応を決めるというのが基本的な方針であるようだが、その楽天モバイルの動向が、各社の戦略を混乱させる可能性が出てきた。

 というのも、楽天モバイルの親会社である楽天が8月9日に決算説明会を実施したのだが、その場で楽天の代表取締役会長 兼 社長である三木谷浩史氏が、10月から開始する楽天モバイルのサービスについて「ホップ・ステップ・ジャンプでやっていこうと考えている」と話したのだ。

楽天代表取締役会長兼社長の三木谷浩史氏
楽天代表取締役会長兼社長の三木谷浩史氏

 これはどういうことか。「ホップ」、つまりサービス開始段階ではネットワークの安定性を確認しながら小規模でサービスを開始。1〜2カ月ほど様子を見たうえでオンライン上で契約を募る「ステップ」、さらにその後リアル店舗などで大規模に顧客を獲得する「ジャンプ」へと進めていく方針であるという。

 また、楽天モバイルの「ホップ」の段階に関するサービスや料金の内容は、9月上旬に実施される説明会で内容を明らかにするとしているが、その場で「ステップ」「ジャンプ」段階のサービスや料金まで明らかにされるとは限らないというのだ。

 このようなサービス展開となった理由について、三木谷氏は「我々はネットワークの安定性に大きな自信を持っている。ただ完全に仮想化された世界初のプラットフォームということもあり、念には念を入れてホップ・ステップ・ジャンプでの展開を考えている」とコメント。ネットワークの安定性を重視した結果だと説明している。

楽天モバイルは汎用のサーバーを用いてネットワークを構築する「ネットワーク仮想化」を全面的に取り入れているが、その安定性を重視しサービスはスモールスタートになる
楽天モバイルは汎用のサーバーを用いてネットワークを構築する「ネットワーク仮想化」を全面的に取り入れているが、その安定性を重視しサービスはスモールスタートになる

 だが、楽天モバイルがスモールスタートという形を採ることが明らかになったことで、楽天モバイルの出方を見極めようと考えていた携帯3社は、出方を見極められないまま、10月に向けた料金やサービスの変更を迫られることになったともいえる。

 各社とも「何通りかの対応を考えている」(ドコモ吉澤氏)、「(楽天モバイルは)ほぼ今のMVNOくらいの料金で出てくるかなと思っているので、そういった対応をしていきたい」(ソフトバンク宮内氏)と、楽天モバイルの参入に向けてある程度のシナリオを想定してはいるようだ。だが、楽天モバイルの当面の戦略を読むのが難しくなったことで、10月以降の各社の戦略はが混迷する可能性は、かなり高いといえそうだ。

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