アップルの「HomeKit」対応製品が続々登場--スマートホームで巻き返しなるか

Molly Price (CNET News) 翻訳校正: 川村インターナショナル2019年08月13日 07時30分

 「HomeKit」は、選択肢の幅が広いスマートホームプラットフォームではない。製品に関して言えば、GoogleやAmazonの方が選択肢が多いことは、熱狂的なAppleファンでも認めざるを得ないはずだ。とはいえ、Appleは、HomeKitの体験を受け入れてきた長年の献身的なファンがいることを認識している。

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提供:Future Publishing/Getty Images

 HomeKitがAppleの基調講演で話題に上ることは多くないが、2019年6月に開催された「Worldwide Developers Conference」(WWDC)の基調講演では、いくつかのことが発表された。最大のニュースは、2019年秋にリリース予定の「iOS 13」に搭載される新機能が発表されたことだ。米国時間8月1日、AppleのHomeKitデバイスパートナー各社は、これらの機能の一部を採用した製品群を発表した。

 HomeKitのエコシステムで、スマートホームの機能が拡張されるのは、よい兆候だ。Appleは、実に興味深いことを実現できる、よく知られたブランドと提携している。確かに、「Nanoleaf」はニッチなスマート照明製品だが、「Nanoleaf Canvas」の照明を内蔵したパネルを、カスタマイズ可能なスマートホームボタンに変えるというアップデートにより、同製品はさらに斬新なものになっただけでなく、おそらく実用性も向上しているはずだ。

Nanoleaf Canvas
Nanoleaf Canvas
提供:Chris Monroe/CNET

 パネルの1つを押すだけで、自宅のすべての照明を消したり、すべてのブラインドを開けたりできたらどうなるか想像してみてほしい。スマートホームのタッチ操作可能なコマンドセンターとしてパネルを使用できれば、それはユニークであるだけでなく、音声コマンドのように複数のユーザーが利用できる利便性も提供し、命令を口で伝えるために、ユーザーが会話を中断しなければならないような不便さはない。

 昔ながらの利便性を提供するアップデートもある。ロボット掃除機のメーカーであるNeato Roboticsは、「Neato」が2019年秋に「Siriショートカット」に対応することを発表した。ユーザーは音声を使用して、掃除を開始、停止、または一時停止できるほか、掃除機を充電台に戻したり、特定の場所の掃除を頼んだりすることも可能になる。Smarterの「Smarter Coffee Machine」もSiriショートカットに対応予定で、「Hey Siri、少しだけコーヒーを作って」といった簡単な命令を利用できるようになる。

Neato
Neato
提供:Chris Monroe/CNET

 対応製品が増えれば、「Siri」はより強力なアシスタントになる。この点に関して、Appleは何年もの間、後れを取っていた。Siriショートカットは、AppleがSiriの対話能力を向上させる手段の1つだ。ユーザーは多少の手間を強いられるが(セットアップして、ショートカット用のフレーズを記録する必要がある)、音声アシスタントをより直観的に使用できるようになるので、長い目で見れば、手間をかけるだけの価値はある。

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