位置情報やWi-Fiの利用についても調査した。位置情報の設定について最も多かった回答は、全年代で「アプリによって使い分けている」で半数以上となった。「常に許可」をしていると回答した人は男性の方が女性よりも多いことがわかった。
続いて、Wi-Fiの利用経験を尋ねたところ「Wi-Fiを利用したことがある」と回答した人は全年代で9割を超えた。そこで、公共の場/店舗などのWi-Fiの利用経験を調査したところ、10代男女で81.9%、20代男女で78.4%、30代男女で82.5%が利用した経験があることが判明した。
そこで、公共の場/店舗などのWi-Fiを利用する際に安全性を気にするかどうかを尋ねた。「(安全性を)とても気にする/やや気にする」と回答した人が多数派となり、全体で6割以上を占めた。
公共のWi-Fiを安全に利用する方法として、VPN(ヴァーチャル・プライヴェート・ネットワーク)を利用して通信時のデータを暗号化することやWPA3(Wi-Fiプロテクテッド・アクセス)を介した通信をすることが推奨されている。そこで、Wi-Fiの通信保護アプリを利用しているかを尋ねた。
利用率は10代男女で11.4%、20代男女で8.8%、30代男女で10.3%となり、多くの公共Wi-Fi利用者は、自身のスマートフォン端末に通信保護アプリをインストールしていないことがわかった。
最後に、個人情報漏えいした(と思われる)経験の有無を尋ねた。「経験がある」と回答した人は10代男女で18.3%、20代男女で25.5%、30代男女で27.7%となった。「経験がある」と回答した人を対象に、どんな経験があるかを尋ねたところ以下のような回答が挙がった。
サイト登録などをきっかけにメールや電話がくるようになったという回答が多く挙がった。
個人情報、データ通信時のセキュリティに関して、気にはしているもののパスワード・IDにおいて同じような数字・文字列を使い回している人が多いことや、公共Wi-Fiの利用時に通信保護をしている人が少ないこと、SSLについても「http」と「https」の違いを知っていると回答した人が全体で2割程度にとどまることなどから、情報の取り扱いやセキュリティに関する意識を向上させていく必要があることがわかった。
総インターネット社会において、個人情報漏えいによる詐欺被害などを起こさないためにもネット(セキュリティ)リテラシーを向上させることが重要と言えそうだ。
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