シェアリング企業Birdは米国時間8月1日、新たな電動スクーター「Bird Two」を発表した。今後数週間かけて展開していく。同社のブログによると、バッテリー容量が前モデルより50%増加し、自己申告型の損傷センサーと、盗難防止のためのエンタープライズレベルの暗号化機能を備えている。Bird Twoは、座席のあるモペッド(原動機付き自転車)タイプの「Bird Cruiser」など、Birdが世界各国に展開する電動式の乗り物の仲間入りをする。
Bird Twoには、トラクション(駆動力)が高くパンクしづらいタイヤや、車体が自立する転倒防止用デュアルスタンド、露出しているネジがない、などの特徴が加わった。Birdによると、「シームレスなネジ」により、怪我や物損の可能性が低減するという。損傷が生じたら、修理が必要な部分をセンサーがすぐに報告してくれる。
電動スクーターは、報告されている負傷率が高いため、非難を浴びてきた。BirdやLimeなどの企業は、ヘルメットの装着を人々に呼びかけるステッカーを用意しているが、サンフランシスコに住むある医師によれば、こうした警告を真剣に受け止めている電動スクーターの利用者は30%にとどまるという。
Bird Twoが登場する3カ月前に、Birdは「Bird One」を発表している。Bird Oneは、Birdのシェアリングネットワークに使われているが、1299ドル(約14万円)で購入することもできる。
人権擁護団体のDisability Rights Californiaは1月、「アメリカ障害者法」(ADA)に違反しているとして、BirdとLimeを提訴した。障害のある歩行者にとって公共の歩道を安全でないものにしたと主張していた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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