Amazonは米国時間8月1日、全世界ですべての「Dash」ボタンの機能を8月31日をもって停止することを明らかにした。
今回の決定に先立って、Amazonは2月にボタンの新規販売を取りやめている。同社は当時、既存のDashボタンでは引き続き注文できるようにしていたが、Amazonの広報担当者によると、その後に利用が「大幅に鈍化」したため、プログラムのサポートを完全に打ち切ることにしたという。
現在、多くのプリンターや洗濯機にはDashボタンが組み込まれているも同然だ。新たに何かを購入したければ、Amazonが新しいボタンを送ってくるのを待ってから届いたボタンを設置して押す代わりに、「Alexa」に頼めばいい。
Amazonはすでに、物理的なボタンに代わる仮想Dashボタンを自社サイト上で提供しており、この仮想Dashボタンは今後も引き続き利用できる。Amazonによると、Alexaを利用した音声による買い物や、「Dash Replenishment Service」(DRS)など、Dashボタン以外の方法による購入が増加しているという。DRSは、家電製品が必要な商品を自動で再注文できる機能を提供する(例えば、プリンターだと新しいインクを自動で購入できる)。人気の高い「Subscribe & Save」(日本での「定期おトク便」に相当)も、長年Dashボタンを愛用してきたユーザーにとって新たな買い物の手段となるはずだ。
気が付いてみれば、Dashの中核をなす、よりシームレスなショッピングというコンセプトは、ほぼすべてのスマートホームの中に息づいている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス