西武鉄道とヤフーは8月1日、ビッグデータとAIを活用した鉄道混雑予測の実証実験を実施すると発表した。
この実証実験では、ヤフーが提供する乗換検索サービス「Yahoo!乗換案内」のビッグデータを活用。将来の予定を含む乗換検索履歴を個人が特定できないデータとして統計化し、AIで解析。駅ごとの混雑パターンを推定する。さらに、西武鉄道の駅別・時間帯別の後者人数データを掛け合わせ、高精度な混雑予測を実現する。
対象となるのは、通勤時間帯の利用が多い池袋、西武新宿、高田馬場、国分寺の各駅と、プロ野球の試合が開催されるメットライフドームの最寄り駅、西武球場前駅の計5駅。池袋駅などでは、通勤時間帯に混雑レベルと通常より混雑が予測される時間帯を、西武球場前駅では、プロ野球開催時における来場時間帯の混雑レベルと試合前イベントの情報を、それぞれ提供する。これにより、利用者にオフピーク通勤や早めの来場を促す。
この取り組みは、ヤフーが10月より提供を開始する、企業間ビッグデータ連携による事業者向けデータソリューションサービス「DATA FOREST」のサービス開始に向けた実証実験として実施するもの。乗換検索サービス提供会社と鉄道会社が連携して行う混雑予測の情報提供は国内初だという。
実証実験の実施期間は、8月19日から9月20日までの33日間。混雑予測は、西武鉄道ウェブサイト内に解説する「混雑予報サイト」から閲覧できる。
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