視聴者参加型CM放送のHAROiD、サービスとデータ管理事業を分社化

 テレビ番組と連動し、スマホで視聴者参加型のCM放送などを手掛けるHAROiDは8月1日、同日付でオンライン ライブ エンターテインメントを提供する「LivePark」とID/データ事業を推進する「YourCast」の2社に分社化したと発表した。

「LivePark」と「YourCast」の2社に分社化
「LivePark」と「YourCast」の2社に分社化

 同社は、2015年に日本テレビとバスキュールが合同で設立。スマートフォンやウェブを通じて全国の視聴者がTVCMにリアルタイムに参加できる「LiVE CM」や、LiVE CMやTVCMを介して実店舗へ誘導することでリアルな販売につなげる「O2O2O(On air to On line to Off line)」サービスなど、既存のTVビジネスを拡張する「ライブインタラクティブ事業」を運営してきた。

 これらの取り組みを通じ、ID登録ユーザーは現在630万人を超え、ID登録ユーザーのライブインタラクティブへの参加データやTV視聴データを管理する「ID/データ事業」を運営している。

 これらIDデータは、広告主と連携したデータ活用など各TV局のサービス向上や事業拡大に貢献。また、1月に実施された在京民間放送局5社(日本テレビ放送網、テレビ朝日、TBSテレビ、テレビ東京、フジテレビジョン)の「テレビ視聴データに関する技術実証」にも参画していた。

 今後、新会社となるLiveParkでは「ライブインタラクティブ事業」をさらに拡張し、よりインタラクティブ性に富んだ新しい視聴体験を提供を推進する。詳しい事業内容については、今秋に発表する予定。

 株主構成は、日本テレビ放送網が56.3%。バスキュールが34.7%。電通が7.5%。ビーマップが1.5%。

 YourCastについては、TV局横断でのID/データ事業を推進するため、9月2日付で在京民放5社と広告会社4社が出資するプレゼントキャストに株式譲渡する。

 同社によると、ID/データ事業チームは、TV業界全体の協調領域となる共通基盤としての役割が強く求められるようになったため、これを実現すべくプレゼントキャストにID/データ事業を譲渡することを決定したという。なお、今回の分社化に伴い、HAROiDの名称はなくなる。

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