ヘンケルジャパンは7月30日、ヘアケアブランド「シュワルツコフ プロフェッショナル」として、髪の内部を測定できるハンディデバイス「SALON LAB スマートアナライザー」を同日より一部サロンで先行導入すると発表した。11月以降、年末にかけて全国展開する。
ヘンケルジャパン ビューティーケア代表 事業本部長の後藤秀夫氏は、「髪のダメージレベルと水分量が測れるコンパクトなデバイスを商業化するのは世界初」と意気込む。これまで研究所などを経由し、数日かけてしか行えなかったことを、数分で手軽に行えるようになると説明した。
SALON LAB スマートアナライザーは、CES 2018でInnovation Awardsを獲得したデバイスで、髪の内部のシステイン酸量(ダメージ値)と水分量を測定できるのが特徴だ。システイン酸は、ヘアカラーなどの化学処理により毛髪内部がダメージを受けたときに生成されるという。
アプリ「SALON LAB Smart App」をインストールしたiPadと連携して使用する。センサによる測定結果と、アプリによる9つの問診結果を総合し、診断結果を表示する。測定時間は5分程度。
端末に搭載された赤外線センサーを活用し、固有の情報を読み取ることで計測する。両サイドと後ろの3箇所の髪を、毛先から3分の1程度はさむだけだ。ドライヤー音やシャンプー台の音などヘアサロンの環境を考慮し、計測するとバイブレーションとランプで知らせる。
測定した結果に基づき、ヘアサロンでのヘアケアに加え自宅でのヘアケア製品も提案する。製品は「FIBRECLINIX(ファイバークリニクス)」で、傷んだ髪、乾燥する髪、カラーの色落ちが気になる髪、ボリュームのない髪、まとまらない髪向けの5タイプを展開する。
導入を決めたヘアサロンNORAの取締役 サロン総代表の田中衛氏は、「よくサロンで聞かれるのは、『私に合うヘアケアはなに?』ということ。結果を数値化して、あなたに合うものはこれ、と提案できる。一番お客さんに求められていること」と説明。競争が厳しいヘアサロンの中で、差別化に役立つとした。
また、「半年前ぐらいから、サロンに導入できるかシビアに見たが、自然に使えるツールだと思った。体脂肪が測れる体重計が出たときと同じくらいの衝撃」とデバイスのインパクトを語った。
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