クラウドファンディングプラットフォーム「Makuake」で、東芝と開発会社「スタッフ」による、利用者の飲み過ぎを防ぐための学習型アルコールガジェットの新プロジェクト「TISPY2(ティスピー2)」がスタートした。Makuake特別価格は1万5000円(税込)。
息を吹きかけると、その人の呼気に含まれるアルコール濃度に応じて「まだ飲めそうですね」や「そろそろ水を飲んだ方が良いです」など、お酒と安心して楽しく付き合うためのアドバイスがTISPY2の本体ディスプレイに表示される。
TISPY2は、自分の酔い具合を把握してコントロールしながら飲める製品として、2016年3月に行われたプロジェクトの進化版。初代TISPYは1430人から支援され、1500万円以上を集めたヒット商品だ。
初代モデルから約3年、ユーザーの声に応えた新モデルだ。多言語対応や他人の計測もできるようになり、自分だけでなく仲間の飲みすぎを防いだり、飲み会を盛り上げたりするきっかけになる製品に仕上げた。データの蓄積など本体メモリとしてFlashAirを使用しており、容量は8Gバイトから16Gバイトへと2倍になっている。
従来は所持者のみが測定できるものだったが、新たにゲストモードを搭載。自分だけでなく一緒に飲む人の酔い具合もわかるので、「そろそろやめたほうがいい、もっと飲めそう」など会話のきっかけができ、飲み過ぎ防止にもつなげられる。さらに4カ国語(日本語・英語・中国語・韓国語)に対応し、あらかじめアプリで設定した言語でアドバイスが表示される。
所有者は、あらかじめ身長や体重、性別などを登録しておく。さらに飲み会中の測定ログや翌日測定したときの数値を学習することで、酔いが醒めるまでの時間を予測でき、また限界値なども得られる。
開発を担当したスタッフの小山純平氏は、初代モデルの反応について支援者から「充電機能がほしい、色違いがほしい、みなで楽しめる機能があったらいいという声があった」と説明。
従来モデルは30代、40代の男性が支援者の中心だったが、新たに20代を中心にターゲットを設定している。「若い世代の酒離れが進んでいる中で、飲み会をもっと楽しく。お酒の飲み方がわからない、お酒に弱くてお酒のハードルが高いという人にも使ってほしい」と語った。
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