PLEN Roboticsは7月31日、顔認証機能などを搭載したAIアシスタント「PLEN Cube」のユーザーによるカスタマイズが可能なデベロッパー版とビジネス版の予約受付を開始すると発表した。9月17日より順次発送予定。価格は、ビジネス版が税別8万1000円で、クラウドサービス使⽤料が月額800円から。デベロッパー版が税別9万8500円で、SDKは税別5万円から。
PLEN Cubeは、顔認識、音声認識、カメラ、スピーカー、マイクを搭載した、一辺7.4cmの立方体小型ロボット。手のひらに乗るサイズでありながら、個人を顔で認識追尾するフェイストラッキング機能などを用いて、キャッシュレス決済や自動チェックインなど、各種ウェブシステムやIT機器との接続・操作が可能。
PLEN Cube デベロッパー版は、PLEN Cubeを外部のウェブサービスと連携させたり、機能をカスタマイズしたりするためのPLEN Cubeソフトウェア・デベロップメント・キット(SDK)を組み込んだ製品。動きや会話のカスタマイズのほか、専用機能を持った独自のPLEN Cubeが作成可能。SDKは、カスタマイズ内容に応じて「Senario SDK」「User Application SDK」「Full Customize SDK」の3種類を用意している。
PLEN Cube ビジネス版は、顔認識、音声認識、カメラ撮影などの機能はそのままに、デベロッパー版に搭載している液晶ディスプレイ、モバイルバッテリーなどの機能を取り除いた、店舗や施設向けモデル。導入企業のシステムに応じて、顔認証によるドアの開閉を伴う入退館管理、飲食店舗のメニュー紹介および、注文受付など、定型業務の自動化をサポートする。
現在、テーマパークオフィシャルホテル「変なホテルハウステンボス」やヨーロピアンリゾートカフェ「クルックスカフェオ」、学びと体験のアフタースクール「ウィズダムアカデミー」、コワーキングスペース&ファブラボ「おおたfab」など12社に導入されているという。
また、顔認証によるキャッシュレス決済、サブスクリプションサービス、医療機関における問診、自動入退館システム、自動ドア制御など、飲食・宿泊・サービス施設の業務効率化に向けた実証実験を行っているという。
同社では、PLEN Cubeによって、接客業務において約80%を占める定型業務を「顔パス」に置き換え、サービス業の自動化、効率化に活躍するAIサービスのインターフェイスとなることを目指すという。
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