京都市のアニメ制作会社である京都アニメーションで7月18日、放火とみられる火災が発生した。33人の死亡が確認されたほか、数十人が負傷したという。Associated Press(AP)が消防局員の話として報じた。The Guardianによると、容疑者は、京都市伏見区にある同社の第1スタジオの複数カ所にガソリンをまき、午前10時30分頃に火をつけたという。
NHKの報道によると、出火時には約70人が建物内にいたという。
容疑者とみられる41歳の男は身柄を確保され、けがで病院に搬送された。この男は、「死ね」などと叫びながら放火したと報じられている。
この男と京都アニメーションとの関係などは不明だが、男を見た生存者らは、同僚ではなかったと述べているとAPは報じた。
京都アニメーションは1981年に創業され、「けいおん!」「涼宮ハルヒの憂鬱」「聲の形」「CLANNAD」などのアニメを製作している。八田英明社長は、これまでに殺害を予告する匿名のメールはあったが、このような事件につながるとは思っていなかったと述べた。
安倍晋三首相をはじめとする、大勢の人々がTwitterで哀悼の意を表した。安倍首相は、「あまりの凄惨さに言葉を失います。お亡くなりになられた方のご冥福をお祈りいたします。負傷された皆様にお見舞いを申し上げるとともに、一日も早い回復をお祈りしています」などとツイートした。
Appleの最高経営責任者(CEO)Tim Cook氏も、「日本だけにとどまらない悲劇」とし、日本語で「心よりご冥福をお祈りいたします」とツイートした。「京都アニメーションは、世界で最も才能あふれるアニメーターとドリーマーが集う拠点の1つだ。今日起きた悲惨な事件は日本だけにとどまらない悲劇だ。京アニのアーティストたちはその傑作によって、世界中そしてさまざまな世代に喜びを広めている。心よりご冥福をお祈りいたします」
Twitterではハッシュタグ「#PrayForKyoani」のついた投稿が相次ぎ、世界のファンがメッセージを寄せている。また、米企業が京都アニメーションを支援するクラウドファンディングを立ち上げている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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