ドイツ鉄道とJR東日本、胸像型ロボット「SEMMI」で顧客対応--スウェーデン企業が開発

 Deutsche Bahn(ドイツ鉄道)は、音声で受け答えして駅の案内などをする胸像型ロボット「Socio-Empathetic Human-Machine Interaction(SEMMI)」をベルリンの駅で運用開始した。

駅での案内をロボットが担当(出典:ドイツ鉄道)
駅での案内をロボットが担当(出典:ドイツ鉄道)

 SEMMIは、人間の胸から上を模した形のロボット。ドイツの空港運営会社であるFraportが開発し、フランクフルト空港で試験的な顧客対応に使ったロボット「FRAnny」の姉妹機だ。

 音声で質問されたSEMMIは、「ほほ笑みながら」女性の声で答えるという。複数の言語で対応し、旅行センターで案内係を務める。ドイツ鉄道は、SEMMIのデジタルアシスタント機能を、ロボットにとどめず、将来的にはチャットボットやデジタルアバターにも適用し、顧客サービスで利用する考え。

 SEMMIの実証実験には、東日本旅客鉄道(JR東日本)も協力した。東京駅で5月20日から5月31日の期間、案内業務に試用された。

東京駅で試験中のSEMMI(出典:ドイツ鉄道)
東京駅で試験中のSEMMI(出典:ドイツ鉄道)

 なお、SEMMIのベースは、スウェーデンのFurhat Roboticsが開発した接客ロボット「Furhat」。カメラで話している相手をとらえ、顔をそちらへ向けるなど自然に動かせる。内部から顔の部分に映像を投影できるようになっており、目や唇を動かしたり、表情を変えたりといった表現が可能。

多彩な表情を再現できるFurhat(出典:Furhat Robotics)
多彩な表情を再現できるFurhat(出典:Furhat Robotics)

Furhatの紹介ビデオ(出典:Furhat Robotics/YouTube)


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