Microsoftは米国時間7月15日、「Windows Insider Program」で「Slow」リングを選択しているユーザーを対象に、「Windows 10 19H2」(「1909」)のテストビルド「19H2 Build 18362.10005」をリリースした。このビルドには、フィックスのほか、いくつかの新機能も含まれている。フィックスは即座に適用されるが、新機能は現時点ではデフォルトでオフになっている。2019年秋の正式版リリース時に採用予定のデフォルトでオフとする技術をテストするためだ。
今回のビルドには、Amazonの「Alexa」などのサードパーティーのデジタルアシスタントをロック画面で音声でアクティベートすることを可能にする変更が含まれる。また、特定の状況でMDMで管理された「Azure Active Directory」デバイス上で回復パスワードの安全なローテーションを可能にする鍵のローテーション、ローリング機能もあり、回復パスワードが誤って漏えいするのを防ぐのに役立つ。
ただし現時点では、このテストビルドでこれらの新機能はすべてデフォルトでオフになっている。Windows 10 19H2/1909の正式版でも同じように対応される予定だ。全体的なビルド品質についてより良いフィードバックを得るため、同社のチームは「これらのアップデートの新機能をデフォルトでオフの状態で出荷し、管理されたロールアウトを通してオンにする」可能性があるとしている。Microsoftの計画では、15日のビルドに続く別の19H2テストビルドで、一部のInsiderテスターを対象にこれらの機能を有効にするという。
これらの機能に加えて、15日の19H2テストビルドには、Microsoftが先週、5月の月例セキュリティパッチ(「Patch Tuesday」)で累積的な更新プログラムの一部としてリリースしたフィックスも含まれる。
Microsoftは7月上旬、19H2は「Windows 10 19H1(Windows 10 1903)」を実行しているユーザーには、累積アップデートのようになると述べていた。新機能がデフォルトでオフとなったマイナーアップデートとする計画のようだ。1903を稼働させておらず、19H2がリリースされた際に利用したいユーザーは、通常のツールとプロセスを利用して19H2に移行できるようになる。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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